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水無月の語源と由来、例文、英例文

この記事では、「水無月」の語源や由来について解説しています。
語源に関する様々な説を紹介するとともに、例文や英語例文(日本語訳付き)も紹介します。
そのため、「水無月」という言葉に興味がある方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

運営者(とみちゃん)

熊本県生まれ。国立高専→国立大学院(情報工学修士)。当時は小さなベンチャー企業2社(現東証プライム市場上場 アカツキ、現JASDAQ市場上場 Speee)、時価総額数兆円規模の大手企業にてエンジニア・インターンシップを経験。Speeeの開発インターンシップ evolution (上級編) にて優勝し、Speee賞を受賞。大学院では、国内最大級のシンポジウムである「情報処理学会 DICOMO2014」にて最優秀プレゼンテーション賞・優秀論文賞を、ワークショップでは「情報処理学会 DPSWS」にて優秀ポスター賞を受賞。その後、大手企業本体の研究所でソフトウェアの研究開発職として従事し、ソフトウェアの上レイヤー~低レイヤーの幅広い開発経験を積み上げる。離婚を経験し、精神的苦痛を和らげるために横浜市から熊本市を電動アシスト付き自転車で走破(1,350km、総日数11日、内雨天時の2日は休憩日)。その後精神面が回復し、現在は子会社の役員室に所属し全社のDXを加速させる仕事に従事しつつ、複数のブログを運営中。

目次

水無月の語源と由来

水無月とは旧暦の6月のことを指しており、「みなづき」と読みます。
日本には1年の12の月に対し、旧暦を当てはめた和風月名があります。
1月は睦月(むつき)で2月が如月(きさらぎ)、3月は弥生(やよい)というように月ごとにそれぞれ当てはめられています。
その他にも、卯月(うづき)・皐月(さつき)・文月(ふみづき)・葉月(はづき)・長月(ながつき)・神無月(かんなづき)・霜月(しもつき)・師走(しわす)等が挙げられます。

和風月明にはそれぞれ由来があります。
例えば皐月は、田植えをする月なので元々は早苗月(さなへつき)と呼ばれていました。
それが短くなったのが皐月になります。
文月は旧暦の7月のことですが、七夕に歌を詠んだり書物を夜風にさらすという風習から文月と呼ばれるようになったといわれています。
霜月は11月のことで、その言葉通り霜が降りる時期だから霜月という名前が付いたと考えられます。

6月を表す水無月の語源と由来には、田んぼに水を引く時期だからという説があります。
6月というと田んぼには水が張られているので、水が無い月と書くのはあまりピンと来ないという人も多いと思います。
梅雨の時期にもあたるため、水が周りに溢れている時期といってもいいでしょう。
この場合、名前に水が無いという意味が込められているわけでははありません。
「無」という漢字は連帯助詞である「の」という意味で使われています。
つまり水が無いという意味ではなく、水の月という意味の言葉になります。
10月を表す神無月なども、神様がいない月と思っている人が多いですが、本来は神の月という意味で神無月という名前が付いたと考えられています。
それがいつの間には、神様が不在にしている月という説が一般に広まり勘違いしている人も増えてしまいました。
6月は、田んぼに水を引き込むことから水の月という意味で名づけられたと考えるのが妥当です。

それから旧暦の6月は、水張月(みずはりづき)と呼ばれることもあります。
これは田んぼに水を張るというそのままの意味ですが、あまり水張月という呼び方は用いられていないようです。

ただし、由来には全く異なる説もあります。
水が無い月という言葉通りの意味合いで名づけられたという説です。
日本では段々と暑さが厳しくなってくる時期なので、梅雨があけて日照りが続いたりすると田んぼから水が干上がってしまいます。
日照りで水が無くなってしまった状態を表しているという説になります。
どちらが本当かは分かりませんが、水が干上がったり枯れてしまったというのは信憑性が低く、俗説だと思われます。
月の名前を考える時、何かが「無い」という考え方は普通はしません。
そのため水があるという意味から生まれた名前と考えるのが自然になります。
そういったこともあり、田んぼに水を引く時期に当たるからという説の方が有力です。
語源と由来には諸説あるので、はっきりと断定するのは難しいでしょう。

和風月明では、皐月も水無月も田んぼにちなんで名づけられています。
日本では米は古くから主食として食べられてきました。
日本では稲作が古くから行われており、米作りが上手く行くかどうかは人々の生活にとって非常に重要なものだったのです。
そういったことから自然に田んぼにちなんだ皐月や水無月といった名前が生まれたと考えられます。

また、京都には水無月という名前が付いている和菓子もあります。
白いういろうの上の面に甘く煮た小豆をのせた和菓子で、三角形の形をしています。
食べる日が決まっていて、6月30日に食べるお菓子とされます。
なぜ6月30日に食べるのかというと、この日に「夏越の祓」という神事が行われるからです。
夏越の祓は、半年間の穢れを祓うことで残りの半年間を無病息災で過ごせるようにと祈念する神事になります。
ういろうの上にのせられている小豆には、厄除けの意味合いもあるといわれています。
三角形の形をしているのは、氷を模したからだと考えられます。
江戸時代には氷室の節句と呼ばれる行事がありました。
氷室の節句は、氷を氷室から切り出して献上した行事のことを指します。
旧暦の6月1日に贈り物として献上しまし。
その氷のイメージで作られた和菓子になります。

日本には特定の日にだけ食べるお菓子というのも色々あります。
端午の節句には柏餅を食べる風習がありますし、3月3日の桃の節句にはひなあられを食べます。
水無月という和菓子は、京都以外の地域ではあまり馴染みがありません。
他の地域に行くと、全然知らないという人も多いです。
しかし、京都の町の和菓子店では、6月30日が近づくとどこでも販売されています。
デパート等でも販売されていて、購入する人が沢山います。
近年は、東京など京都以外の地域でも販売されることが増えてきました。
江戸時代には元になったお菓子があったといわれていますが、現在の和菓子の形になったのは昭和に入ってからです。

水無月の例文(英例文も併記)

  1. 水無月とは旧暦の6月のことを指しており、「みなづき」と読みます。
    Mizunatsuki refers to the sixth month of the lunar calendar and is read as “Minazuki.
  2. 京都には水無月という名前が付いている和菓子があります。
    In Kyoto, there is a Japanese confectionery named Mizunazuki.

まとめ

今回は、「水無月」という言葉の紹介と、その使い方の例文をご紹介しました。
この記事がお役に立てれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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