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こけしの語源と由来、例文(日本語・英語)

今回は、「こけし」の語源や由来についてご紹介します。
この言葉の歴史に興味がある方は、ぜひご一読ください。
また、例文(英語と日本語)も掲載していますので、使い方の理解を深めることができますよ。

運営者(とみちゃん)

熊本県生まれ。国立高専→国立大学院(情報工学修士)。当時は小さなベンチャー企業2社(現東証プライム市場上場 アカツキ、現JASDAQ市場上場 Speee)、時価総額数兆円規模の大手企業にてエンジニア・インターンシップを経験。Speeeの開発インターンシップ evolution (上級編) にて優勝し、Speee賞を受賞。大学院では、国内最大級のシンポジウムである「情報処理学会 DICOMO2014」にて最優秀プレゼンテーション賞・優秀論文賞を、ワークショップでは「情報処理学会 DPSWS」にて優秀ポスター賞を受賞。その後、大手企業本体の研究所でソフトウェアの研究開発職として従事し、ソフトウェアの上レイヤー~低レイヤーの幅広い開発経験を積み上げる。離婚を経験し、精神的苦痛を和らげるために横浜市から熊本市を電動アシスト付き自転車で走破(1,350km、総日数11日、内雨天時の2日は休憩日)。その後精神面が回復し、現在は子会社の役員室に所属し全社のDXを加速させる仕事に従事しつつ、複数のブログを運営中。

目次

こけしの語源・由来

昔から多くの人々に愛されてきた「こけし」の語源として諸説があるとされていますが、それらを詳しくご存じの方はあまり多くはないのではないでしょうか。
主に現在まで伝えられている語源のひとつとしては、古くは江戸時代にまで遡ります。
それはその時代の子供達の芥子坊主(けしぼうず)と呼ばれていた髪型が酷似していたことから、小芥子と呼ばれるようになったという説です。

次に宮城県の伝統工芸品であり、現在の仙台市青葉区堤町で良質な土から作られはじめた堤人形を赤芥子と呼んだことから派生したという説です。
つまり陶土で作られた人形とは区別するために、木から作られた人形のほうの呼び名が木芥子となったという説なのです。

さらに小さな人形の総称として芥子人形という呼び方があったことから、その中の木でつくられた芥子人形を特に木芥子と呼ぶようになったのだといわれている説もあります。

また特に東北地方が貧しかったとされる時代において産児制限もなく、貧乏人の子沢山と称されるように貧困からの子供の間引き説もあります。
すなわち貧しい親が生まれた子供を育てることができず、自分たちが生き残るために泣く泣く生まれた子供を殺さなければならなくなった後、間引いた子供の供養をおこなうために人形を作ったとされているのです。

ここからその木の人形は子消しや子化身を連想させるとともに、「こけし」と呼ばれるようになったのかもしれません。
ただし4番目に挙げられている一見おどろおどろしい説は、世間にさもありなんと広く知られていると同時に実は昭和時代の某作家のエッセイ集が起源となっています。
しかもこれはこの作家の憶測や推測がもとになった仮説ともされており、東北地方の地域性とも相まって流布された説であると考えられなくもありません。

「こけし」の名前の由来も諸説ありますが、そもそもは地域によってさまざまな呼び名であったようです。
主なものとしては木製の人形を木偶(でく)と呼んでいたことを起源とし、「きでこ」や「でくのぼう」や「でころこ」と呼んでいました。
また赤ちゃんがするハイハイを連想させる人形という意味の這子(ほうこ)からは、「きぼこ」や「きぼっこ」や「こげほうこ」と呼ばれていた模様です。
さらには小さい木彫りの人形を作ってそれに衣装を着せたものを芥子人形(けしにんぎょう)と呼んでいたことから派生して、「こげす」や「けしにんぎょう」や「こげすんぼこ」とも呼んでいたのです。

このように由来も語源もいろいろありますが、現在のように一般的に「こけし」の呼び名に統一されつつあるのは、宮城での呼び名がそれであったことが大きな起源のようです。
さてその種類ですが、現在では12系統が認められています。

青森県の津軽系、秋田県の木地山系、岩手県の南部系、宮城県の鳴子系と遠刈田系と作並系と弥治郎系、山形県の山形系と肘折系と蔵王高湯系、福島県の土湯系と中ノ沢系です。
それぞれに大変豊かな特徴を備えていますが、特に鳴子系と遠刈田系と土湯系は三大発祥地とされていてここから他の系統へと大きく広がっていきました。
「こけし」が多くの方々に長年にわたって愛され続け、なおかつ海外にまでそのファン層を広げて行くことになったのにはどのような理由があるのでしょうか。

それはまずろくろひきで作られ、愛らしさを着色された木製の人形の素朴さと親しみやすさ故なのかもしれません。
ろくろひきとは、専用の回転する器具に木を取り付けて、それを専用のカンナで削って作っていく手法のことをいいます。
実際には大きなものから小さなものまでさまざまな大きさの人形が作られていますが、元来飾っておくという用途とともに子供用のおもちゃ的な存在でもあったものですから子供でも握りやすいような形状をしているものが多く見られます。
また頭部には全体的に穏やかな表情を浮かべていて、誰もが親しみやすさを覚えることもファンができやすい要素ひとつのようです。

このようにたくさんの方々に愛される「こけし」だからこそ、毎年盛大なコンクールが開催されています。
そしてそうした中から伝統的な技が磨かれた作品が多く選出されると同時に、あらたな作り手が出現しているといっても過言ではありません。
特に日本の三大コンクールは海外でも有名であり、ファンとして新しい作品を見るために来日する方も少なくないようです。

そもそも江戸時代の後期まで時代をさかのぼって、東北地方の温泉地のお土産物として作られたのが発祥とされていることも大変な驚きですが、その時代の湯治場で販売する子ども向けのお土産品が現代まで続いていることの素晴らしさは他に比べ物がないほどの素晴らしさといえるでしょう。

このような世界的にも有名な日本の伝統芸を絶やすことなく繁栄させ続けるとともに、東北地方でなければ見られない手工業を絶やすことのないように全国から応援してみてはいかがでしょうか。

こけしの例文(日本語・英語)

  1. 私は小さなこけしを持っています。
    I have a small kokeshi doll.
  2. こけしは木製のおもちゃです。
    Kokeshi dolls are wooden toys.
  3. こけしは日本の伝統的なおもちゃです。
    Kokeshi dolls are traditional Japanese toys.
  4. 私のおじいさんがこけしを作りました
    My grandfather made Kokeshi dolls.

まとめ

「こけし」という言葉は「小さい」という意味の「こ」と「けし」という2つの言葉が語源となっていることを説明しました。
「こけし」という言葉が初めて活字になったのは、18世紀初頭のことであり、現在では観光客へのお土産やコレクターズアイテムとして人気があります。
様々なスタイルのこけし、また多様な値段のこけしを見つけることができるでしょう。

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