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ハヤシライスの語源と由来、例文、英例文

この記事では、「ハヤシライス」の語源や由来について解説しています。
語源に関する様々な説を紹介するとともに、例文や英語例文(日本語訳付き)も紹介します。
そのため、「ハヤシライス」という言葉に興味がある方は、ぜひ本記事を読んでみてください。

運営者(とみちゃん)

熊本県生まれ。国立高専→国立大学院(情報工学修士)。当時は小さなベンチャー企業2社(現東証プライム市場上場 アカツキ、現JASDAQ市場上場 Speee)、時価総額数兆円規模の大手企業にてエンジニア・インターンシップを経験。Speeeの開発インターンシップ evolution (上級編) にて優勝し、Speee賞を受賞。大学院では、国内最大級のシンポジウムである「情報処理学会 DICOMO2014」にて最優秀プレゼンテーション賞・優秀論文賞を、ワークショップでは「情報処理学会 DPSWS」にて優秀ポスター賞を受賞。その後、大手企業本体の研究所でソフトウェアの研究開発職として従事し、ソフトウェアの上レイヤー~低レイヤーの幅広い開発経験を積み上げる。離婚を経験し、精神的苦痛を和らげるために横浜市から熊本市を電動アシスト付き自転車で走破(1,350km、総日数11日、内雨天時の2日は休憩日)。その後精神面が回復し、現在は子会社の役員室に所属し全社のDXを加速させる仕事に従事しつつ、複数のブログを運営中。

目次

ハヤシライスの語源と由来

ハヤシライスは、薄切りの牛肉と玉ねぎなどの野菜を炒めてトマト味のソースや赤ワイン、またデミグラスソースを加えて煮込んだものを、ご飯(ライス)の上にかけた料理で、日本独自の洋風料理です。
西洋料理がルーツであると考えられていますが、コロッケやカレーライスなどとともに日本で独自の進化を遂げた洋食のひとつとして知られます。
このため、日本以外では一般的な料理ではありませんし、また他の洋食同様に語源と由来がはっきりしていない料理の1つです。

ハヤシライスという語源と由来は、わかっていないためいくつかの説が存在していますが、明治期から食されていたことは間違いないようで、文献や広告に料理名として見る事ができます。

現在伝わっているものには、林という人が作ったという説です。
この説では明治初期に創業した西洋料理の「上野精養軒」で、当時勤めていた林というシェフが作ったというもので、牛肉の切れ端と余った野菜をデミグラスソースで煮込みそれをご飯にかけて従業員のまかない飯として作っていたものを、正式な料理としてお店で提供するようになったというものです。
現在でも上野精養軒では、元祖といわれるハヤシライスを提供していることで知られていますが、ただ実際には林というシェフが居たという明確な証拠はありませんし、上野精養軒が創業したのは明治初期ですが、料理が登場したのは明治後期であり、その時点ですでに商品名に使われていたという記録があるため、やや信憑性に欠けます。
また人名に由来したものでは、林という人が毎日やってきて注文した料理であったりと横浜の林という人が作ったという説があり、横浜の場合には外国人居留地があったため肉を手に入れやすい環境であった事が考えられます。
また料理店ルーツとは違うものとして大手書店の「丸善」の創始者である早矢仕有的が起源という説も有名です。

早矢仕有的が語源の由来では、さらに2つの説があり、1つは早矢仕有的がかつて医師として勤めていた病院で肉と野菜の煮物をご飯にかけて患者の食事に提供としたというものと、書店の創業後に仕事仲間を西洋料理店に連れて行って、肉と野菜のソース煮込みにライスを添えて出させたという説です。
前者の場合には、横浜でのことで、外国人居留地が近く肉が手に入れやすい環境であったことが、その発祥の理由です。
現在でも丸の内と日本橋の書店に併設されている、マルゼンカフェで提供されています。
この他にも、明治に創業した「銀座煉瓦亭」も古くから提供していることで知られています。

いずれにしても鎖国が終わり海外からの西洋文化が流入した明治に入ってから登場した料理であることに間違いなく、牛肉を始めとした肉食が広く行われ、また西洋風料理、いわゆる洋食を作るお店が増えた事により、登場した料理とも言えるものです。

このため海外料理にルーツを求めた場合にはハッシュドビーフがその語源という説もあります。
このハッシュドビーフという料理は、現在では料理としてはあまり食されていないものですが、かつてはイギリス料理の牛肉煮込みに古い同名のレシピがあったとされています。
つまり、ハッシュドビーフ・ウィズ・ライスという料理名を略して、ハッシライスやハイシライスと呼ぶうちにハヤシライスとなったものです。
上野精養軒や早矢仕有的の説は関東で知られますが、このハッシュドビーフ説は主に関西でみられ大阪や神戸の老舗の洋食店で、その由来としています。

また珍説としては、肉食が一般的でなかった明治期に肉食を忌み嫌う人が肉を食べると早死にするという噂から早死ライスとなり、それがいつしかハヤシライスとなったというものもあります。

このようなことから明確な語源の由来はわかっていない料理ですが、明治期に洋食店で提供されていた料理であることは間違いがないようで、最古の記録は、浅草生まれ育った作家の久保田万太郎が中学生の頃、1904年(明治37年)から1906年(明治39年)の頃に食したという証言があります。
この時の回想では、メニューの英語表記が「Hashed beef」あるいは「Hashed-rice」としており、また現存する大正時代のメニューではハイシビーフ(Beef Hash)やハイシライス(Beef Hash with Rice)と表記されており、語源にHashedがあるためハッシュドビーフ説が有力な証拠となっています。

一方で、現在のハヤシライスは洋食店での定番料理となっていますし、家庭料理としてもカレーと同じくルーが市販されており材料さえあれば誰でも簡単に作ることができます。
現在市販されているルーはデミグラスソースをベースとしたものが殆どであり、また洋食店で提供されるものもデミグラス系が殆どです。
しかし初期にはトマトベースのものあったようで、古い時代の洋食店ではそれぞれに作り方が異なっていた可能性がある料理です。

ハヤシライスの例文(英例文も併記)

  1. ハヤシライスは、薄切りの牛肉と玉ねぎなどの野菜を炒めてトマト味のソースや赤ワイン、またデミグラスソースを加えて煮込んだものを、ご飯(ライス)の上にかけた料理で、日本独自の洋風料理です。
    Hayashi rice is a Western-style dish unique to Japan, consisting of thinly sliced beef and vegetables such as onions stir-fried and stewed with tomato-flavored sauce, red wine, or demi-glace sauce, and served over rice (rice).
  2. ハヤシライスは洋食店での定番料理となっています。
    Hayashi rice has become a staple dish in Western restaurants.
  3. ハヤシライスは材料さえあれば誰でも簡単に作ることができます。
    Hayashi rice can be easily prepared by anyone with the right ingredients.

まとめ

今回は、「ハヤシライス」という言葉の紹介と、その使い方の例文をご紹介しました。
この記事がお役に立てれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。

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